鈴木製麺

福島県いわき市四倉で厳選された小麦粉を使い、独自の多加水・高熟成の製法で麺の開発行っている「鈴木製麺」。ロングセラー商品「島田うどん」はいわきの食卓では定番に上がる市民の味として愛され続けています。代表の鈴木千里さんに、鈴木製麺の歴史や麺開発にかける想いを伺いました。

 

時代に合わせた麺づくりで長年愛される製麺店

 

明治30年創業の「鈴木製麺」。明治から令和へと親子4代で時代に合わせた麺を製造しています。米穀商としてスタートし、昭和30年頃から小麦を使いうどん作りを始めました。即席ラーメンが出始めた頃は、ブームに乗り即席ラーメンの製造販売も行っていたそうです。昭和50年には「島田うどん」を発売。「よもぎ麺」や「島田やまいもそば」などシリーズ化もされ、幅広い年代の方から今でも愛され続けているロングセラー商品です。

 

「島田うどんの原料はどんどんステージアップしていて、今は最高級の小麦を使っています。」と鈴木さん。

 

3万点もの化石を発掘した化石博士

 

鈴木さんは、実は化石博士でもあるんです。子どもの頃から古いものに惹かれ、化石発掘に興味を持ったそう。店を継いだ後も発掘活動や研究を続け、国内では初となる中生代白亜紀(約8500万年前)に生息したアリが入った琥珀を発掘してニュースになったことも。現在までに発掘した化石の数は、なんと3万点以上にもなるのだとか。いわき市石炭化石館にも恐竜の歯を寄贈されています。

 

 

日本テレビ系の番組「ザ!鉄腕!ダッシュ!!」では化石発掘の鈴木先生として出演し、化石発掘の面白さや魅力を多くの人へ伝えました。現在は小学校や地域で化石や地域学の講師も務められているそうです。

 

緻密なデータと研究で最高の麺を作り出す

 

「私は化石のデータを採取して研究するのが好きなんです。それは麺づくりにも生かされていて、どの粉を選んでミックスするとどんな食感が生まれるのか、原料のポテンシャルをどれだけ引き出せるのか、データに基づいて研究を重ね、麺を開発しています。」 鈴木製麺の麺は、飲食店からも定評があり、ラーメン店やうどん店など飲食店からの要望に合わせたオリジナル麺の開発も行っています。

 

 

「クビナガリュウラーメン」は化石の宝庫のいわきらしさと、鈴木さんの化石愛から生まれた商品。具材には古代米で作った「フタバスズキリュウ」が入り、目にも楽しくお土産としても最適です。 研究を重ね、素材にこだわった鈴木製麺の麺をぜひご家庭でお楽しみください。

 

店舗情報

 

会社名 鈴木製麺株式会社
住所 福島県いわき市四倉町字西二丁目6-3
TEL 0246-32-2703
代表者  鈴木千里

 

販売店

 

いわき市内スーパー各店、ほるる売店、他