作り手

加茂農産

福島県いわき市の最南端。里山や田畑に囲まれた豊かな自然の中で、加茂農産のなめこは栽培されています。創業から40年以上「なめこ一筋」にこだわり、いわき市民の食卓に美味しいなめこを届けてきました。大粒で香り高く食べ応えのあるなめこは、定評があり、現在では都内の有名レストランへも出荷されています。

創業以来、なめこ一筋にこだわる専業農家

小さい頃から家を継ぐことを意識していたという加茂農産2代目の加茂直雅さん。大学で農業関係を学び、キノコ栽培の大手に就職。最新技術や商売のノウハウを学び、30歳手前で家業へ。父の代で築き上げたなめこ栽培の技術と誇りを受け継ぎ、自身が身に付けた知識を織り交ぜながら新しい風を吹き込んでいます。

「父が若いころは、木箱におがくずを詰め込んでなめこの菌を入れ、秋にだけ収穫するというやり方だったそうです。平成になり、空調技術が整い、一年中採れるスタイルになりました。その頃から父は、よそと同じようなものを作っても仕方ないと大きななめこに力を入れてきました。皆と同じようなことをすれば、苦労することもないのに、色々なやり方を試して今に至っています。昔はなめこを栽培している農家さんも多かったのですが、ほとんどが辞めてしまいました。今のうちがあるのは父のおかげですね。」

美味しさへの追及。自然の姿により近い「2番なめこ」

加茂農産で行っている菌床栽培では、プラスチック容器に広葉樹を細かく砕いたおが粉や米ぬか、ふすまを混ぜ入れ、蒸気で殺菌した後に、なめこの菌を植え付けます。一般的な培養期間が55日から70日のところ、80日間じっくりと培養させて、秋の気候を再現した発生室に移動。100日目でようやく収穫期を迎えるそうです。ゆっくり時間をかけることで、菌糸が熟成され、味の濃いなめこが育成されます。

 

また、加茂農産の特徴は2番採りまでする「2番なめこ」。一般的ななめこの収穫は一回で終わるところ、同じ培地からもう一度育てています。「1番採りでは、小粒のなめこがたくさん出て収穫量があるんですが、2番になると芽数が減って大きくなる分、収量が減るんです。経営的に考えたら、小粒のものを回転かけながら栽培した方が利益が出るんですが、自ら栄養を作り出して自然に近い生育環境で育つ分、味も香りもより天然のものに近く、大きく歯ごたえのあるなめこになるんです。ただ、2番採りは誰でもできるものではなく、それなりの技術が必要なんです。うちも実は不調が続いて、最近ようやくいいなめこが出てきたんですよ。」

風評被害から立ち上がり、自らなめこの魅力を発信

市場から高い評価を得るようになり、なめこ栽培は好調でしたが、震災と原発事故により状況は一転しました。福島県産のなめこというだけで値がつかない。どんなに美味しいなめこができても値段に反映されない。市場で40円前後で取引きされていた価格が、3円まで落ちた時期もあったそうです。

「このままではダメだ」と加茂さんは、今まで出向くことのなかった商談会や異業種とのイベントに参加するようになり、直接、安全性と美味しさを伝えたそうです。そこから、レストランとの取引きも増え、地元のシェフたちとの繋がりもできました。レストランでは、シェフたちのアイデアで、なめこのピザや酸辣湯など新しい食べ方の幅が広がりました。「生産者としてお客さんの顔が見られるのが嬉しかったですね。今まで気づかなかったなめこの魅力を発見でき、もっと発信していきたいと思いました。信頼してもらえる美味しいなめこ作りをこれからも続けていきたいです。」

現在では、市場への出荷も徐々に回復し、シェフたちの協力の元、なめこの加工品の開発も積極的に行っています。加茂さんのこだわりと愛情が詰まったなめこをぜひご賞味ください。

店舗情報

会社名
有限会社 加茂農産
住所
福島県いわき市山玉町竹棚1番地
TEL
0246-65-3841
代表者
加茂直雅

販売店

いわき市内スーパー各店、ほるる売店、他

商品一覧

少し酸味のあるピリッとした味付けはクセになるおいしさ。

なめこ佃煮

¥800

ご飯やラーメンの上にのせてお手軽一品に。

なめこ麻婆

¥540

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